恋愛対象は架空人物!「フィクトロマンティック(Fictoromantic)」という恋愛指向
「恋愛」と言うと多くの人は「実在する人間同士のもの」だと考えていると思います。しかし、世の中には「恋愛対象は架空人物である」という恋愛指向もあります。それが「フィクトロマンティック」です。
現実世界では恋愛をしないので、アロマンティックに類するものとしてAroスペクトラムに分類されています。
黒とグレーの線が実在の個人に対する恋愛の欠如を表し、緑の線は恋愛的魅力を感じないAroスペクトラムを、黒丸は架空の世界を表し、ピンクのは架空の人物に魅力を抱いていることを表しています。
この恋愛指向は、いわばフィクトセクシャルの恋愛指向版です。
恋愛指向と性的指向とは別物ですので、フィクトセクシャルとフィクトロマンティックの両方を兼ねている人もいれば、どちらかだけの人も当然います。フィクトセクシャルであるからと言ってフィクトロマンティックだとは限りませんし、フィクトロマンティックだからと言ってフィクトセクシャルだとは限りません。
フィクトロマンティックの典型が、二次元のキャラクターに恋をすることです。アニメのキャラクターの場合は「フィクトロマンティック」とも言います。小説の登場人物に恋愛的に惹かれる「ブックロロマンティック」も存在します。
しかし、これ自体は決して異常ではありません。例えば、マジョリティであるヘテロロマンティックの人の中にもアニメのキャラクターに恋愛的魅力を感じる人はいるでしょう。フィクトロマンティックがマイノリティ扱いされる根拠は、実在の人物に恋愛的魅力を抱かないと言う一点だけです。
言うまでも無いことですが、恋愛は義務ではありません。フィクトロマンティックの人が実在の人物に恋愛的に惹かれないことにも何の問題もありません。また、Aroスペクトラムであるフィクトロマンティックの人が、ヘテロロマンティックやホモロマンティック、バイロマンティック等であるけれども架空人物にも恋愛的に惹かれることがある、という人たちと趣味等を通じて交流することも全く問題ありませんし、それが当たり前な社会になるため本会は活動しています。
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