SRGMとは?

「LGBT」「Aスペクトラム」「Xジェンダー」「DSDs」

  SRGMとは、「Sexual Romantic and Gender Minorities」(性・恋愛・ジェンダー少数者)の略称で、いわゆる「LGBT」だけでなく「Aスペクトラム」「Xジェンダー」「DSDs」を加えた人達をさします。

Aスペクトラムとは?

 「スペクトラム」とは、直訳すると「連続体」という意味ですが、もっと簡単に言うと「虹」のようなものです。

 虹って、よく7色で出来ていると言われていますが、詳しく観察してみると7色の間に明確な境界は無いですよね?よく見れば見るほど、境界は曖昧になっています。

 マジョリティとマイノリティの違いも、そうです。

 マイノリティ(いわゆる「世間一般」)とは“全然異なる”人たちがしばしばマイノリティと呼ばれていますが、実際にはマジョリティとそうした「典型的なマイノリティ」の間には、様々な中間のマイノリティの人たちがいるのです。

 こうした、中間のマイノリティを細かく分類していくとキリがありません。なので、私たちは「○○スペクトラム」という言い方で、マイノリティの「傾向」を示すようにしています。

 なお「A○○スペクトラム」を略して、本コミュニティでは「Aスぺ」ということもあります。

Ace(アセクシャル)スペクトラム

 アセクシャルとは他人に性愛の感情を抱かない人です。より正確には、他者に「性的魅力」を感じない人を指します。

 性欲がある人も無い人もいるし、恋愛感情がある人もない人もいます。しかし、他人との性行為に魅力は感じません。

 狭義のアセクシャルとマジョリティの間には「フレイセクシャル」「アリクワセクシャル」「デミセクシャル」「グレイセクシャル」と言った、様々なマイノリティの方がいます。これら全てあわせて「アセクシャルスペクトラム」であり、広義の「アセクシャル」でもあります。(それは、他の○○スペクトラムも同様です。)

 なお、日本では恋愛感情のあるアセクシャルを「ノンセクシャル」と呼ぶ和製英語があります。いわゆるノンセクシャルの人も、アセクシャルです。

Aro(アロマンティック)スペクトラム

 アロマンティックとは他人に恋愛感情を抱かない人です。恋愛的魅力を感じない人、という言い方も出来ます。

 恋愛感情はないけど性的魅力は感じる、という人も世の中にはいます。恋愛と性愛は全く別のものです。

 仮に「恋愛=性愛」だったら、セックスレスの夫婦には愛情が無い、ということになってしまいます。無論、そんなバカなことはありません。

 日本では「アロマンティック・アセクシャル」の人に限定して「アセクシャル」と呼ぶ、という誤解がありますが、それは「恋愛=性愛」という勘違いから来る誤用です。

Apl(アプラトニック)スペクトラム

 「Ace」は「エース」、「Aro」は「アロ」と呼びますが、「Apl」は「アップル」と呼びます。

 他人に対してプラトニックに惹かれない人のことをアプラトニックと言います。プラトニックな恋愛に魅力を感じない、ということです。

 旗は他の色はAceやAroの旗と同じで、黄色の部分は、Aplスペクトラム(Aプラトニックスペクトラム)の象徴である黄色で表現されています。

アセンシュアル(Asensual)スペクトラム

 アセンシュアルは他人に感覚的魅力(官能的魅力と訳す人も)を感じない指向です。

 具体的には、キス、ハグ、寄り添う、手をつなぐなど「触覚的な」ものに惹かれない指向です。

 旗は上の3つの縞はAceAroApl等と同じで、最下層のパステルオレンジはアセンシュアルスペクトラムの象徴です。

アアエスティック(Aaesthetic)スペクトラム

 アアエスティックは他人の肉体的な美しさに惹かれることが無い人を指します。

 旗は最下層以外の色は他のAスペクトラムの旗と同じで、ピンクの層はアエスティックスペクトラムの象徴です。

アクィアプラトニック(Aqueerplatonic)スペクトラム

 クィアプラトニックは「プラトニックな関係だけど、恋愛関係でもない」という状態を指し、そうした関係にある人を「ズッキーニ」と言います。

 アクィアプラトニックとは、クィアプラトニックなな惹かれを経験しない人を指します。

様々なSRGM