「親しくなるほど恋愛感情を抱かない!」デミロマとは逆の「フレイロマンティック(Frayromantic)」
フレイロマンティックとは、関係が深くない人に恋愛的魅力を感じるが、関係が深まるにつれて恋愛的魅力を感じなくなる恋愛指向で、Aro(アロマンティック)スペクトラムの一つです。
「親しくなるほど」と言うタイトルは、少し誤解を生む表現です。正確には「深い関係性を持つと、恋愛的に惹かれなくなる」と言うのが「フレイロマンティック」です。逆に「深い関係性のある相手にのみ、恋愛的に惹かれる」が「デミロマンティック」です。
言い換えると、個人差はある者の一般論としての恋愛的魅力(第一次恋愛的魅力)は感じるが、具体的な関係性に発展する恋愛的魅力(第二次恋愛的魅力)は感じない恋愛指向であると言うことも出来ます。多くの場合、恋人も作らなくなるのでアロマンティックに似ていると言えます。
フレイロマンティック旗はフレイセクシャル旗に似ていますが、いくつか違いもあります。
まず、フレイセクシャル旗は四色ですが、フレイロマンティック旗は五色です。順序も逆になっています。
追加された灰色は恋愛的魅力の混乱を示しており、逆になっているのは恋愛指向と性的指向とは違うものであることを明確にするためです。
また、フレイロマンティック旗ではフレイセクシャル旗とは青の部分の色も若干違います。青の部分の色がやや緑青の傾向になっているのです。これは、緑がアロマンティックスペクトラムを象徴する色であるからです。
フレイロマンティックは、フレイセクシャルやデミロマンティックと比べてもまだ認知度が充分に高いとは言い難い状態ですが、実際にはフレイロマンティックの当事者も少なくないと考えられます。
なお、フレイロマンティックは「ヘテロロマンティック」や「ホモロマンティック」「バイロマンティック」等の他の恋愛指向と両立し得るものです。
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