「女性スペースを守る会」に本会代表らSRGM当事者100人以上が賛同メッセージ

 身体性別に基づく女性専用スペースの廃止に反対する活動を行っている女性スペースを守る会に、令和3年(西暦2021年、皇暦2671年)10月6日現在、賛同者名簿に名をつらぬた人が700人以上に上りました。その内の約4割がSRGM当事者です。

 従来、トランスジェンダーを始めとするSRGM当事者については「身体性別よりも性自認を優先させようと主張している」「身体男性が女性を自認すると女性スペースに入れるようになることを望んでいる」と言うような偏見がありました。今回、100人以上の当事者がそうでは無いと声を上げ、それぞれメッセージを送りました。

  今回声を上げたSRGM当事者には、本会代表の日野智貴を始め、バイセクシャル当事者の作家で女性護身術団体パラベラム協会代表理事の森奈津子先生を始め、トランスジェンダー当事者を含む様々な人がいます。

 これを機にSRGM当事者への偏見がこれにより少しでも解消され、トランスジェンダリズムが決してSRGM当事者を代表する主張では無いことが多くの人に理解されることを願ってやみません。

 なお、日野智貴代表が女性スペースを守る会に寄せたメッセージの全文を転載します。

私はアセクシャル当事者で、広義のセクシャルマイノリティの当事者団体である日本SRGM連盟の代表をしています。
アセクシャル当事者として性犯罪への防犯は大切な課題であると考えます。また、Xジェンダー当事者も所属する会の代表として、身体性別ではなく性自認でトイレや風呂を区別すると、どちらのトイレにも風呂にも入れない人が出てくるという問題も危惧します。
なお、トランスジェンダーの性犯罪率は高い訳ではない、という反論もあります。事実、私の知っているトランスジェンダー当事者に性犯罪者はいません。

しかしながら、次の理由でこの反論はナンセンスです。

1、私はアセクシャルですが、アセクシャルだからといって身体男性が女性専用スペースに入って良いと思いますか?無論、そんなことはありません。アセクシャル男性もトランス女性も身体男性である以上、仮に性犯罪を起こす可能性が低くても女性専用スペースに入ってはいません。

2、そもそも、性犯罪は絶対悪です。数件であってもそれを無くす必要があります。

3、そもそも性犯罪を起こさないだろうな、と私が思っているトランスジェンダー当事者の中で、身体性別ではなく性自認で分けろと言っている人はいません。当事者を無視した意見に同意しないのは当然です。

女性専用スペースへの侵害を認める意見はすべて詭弁です。騙されてはいけません。

 本会は綱領に「他の何者をも犠牲にしない正当な方法で」SRGM当事者の権利を守ることを明記しています。SRGMの権利を守ると言う名目で、身体女性を含む他者を犠牲することは、私たちの望むところではありません。

 なお、トランスジェンダーの権利を守るための本会の見解はこちらの声明をご覧ください。

日本SRGM連盟

アセクシャル(ノンセクシャルを含む)、アロマンティック等のAスペクトラムやXジェンダー、LGBTQ等のSRGM(性・恋愛・ジェンダー少数者)の当事者団体である日本SRGM連盟の公式サイトです。

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