オフライン行事(リアルでの交流イベント)開催に関する指針
注意:この記事は既に解散した「関西Aceコミュニティ」の活動に関する記事を資料として残しているものです。
オフライン行事(リアルでの交流イベント)開催に関する指針
※これは関西Aceコミュニティ関係者のための目安として代表が作成した指針であって、何人に対しても拘束力は一切ありません。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染の拡大を受け、オフラインでの交流イベントに対する自粛要請が強まっています。
私は関西Aceコミュニティの代表として、この困難な時期にAスペクトラム当事者同士の交流を深める機会を作って下さっている皆様に深く感謝し、また、本コミュニティが主催乃至紹介しているオフ会等のイベントが感染源になるのではないかと心配されている皆様にも安心していただけるよう、ここに一つの目安となる指針を書かせていただきます。
なお、現時点において緊急事態宣言は発令されていませんが、緊急事態宣言発令が再び行われる可能性もあるので、緊急事態宣言の発令中とそうでない場合とを分けて書かせていただきます。
Ⅰ 新型感染症特措法による緊急事態宣言が発令されている場合
新型インフルエンザ等対策特別措置法(以下、新型感染症特措法)の規定により、政府は都道府県を単位に緊急事態宣言を発令することが可能となっています。
緊急事態宣言が発令されると政府対策本部又は都道府県対策本部が「必要な指示」を出すことが可能であり、主に都道府県対策本部長である知事によって自粛要請を含む様々な要請又は指示が出されます。
このうち「要請」には法的拘束力はありませんが、要請に従わない場合はより法的拘束力のある「指示」が出ることになります。この「指示」に逆らっても刑事罰等の不利益が課されるわけではありませんが、例えば未成年飲酒も罰則規定はないものの社会的に非難されるように、緊急事態宣言に基づく指示に従わないと社会的な非難を受ける可能性が高いです。
そのため、緊急事態宣言が発令された場合にイベント開催を強行することは、仮に医学的又は精神的に正当な理由があったとしても、そうしたメリットを上回るデメリットを関係者全員に及ぼす恐れがあります。
そのため、緊急事態宣言発令中のイベント開催は全て見送ることを推奨するのが、もっとも妥当な判断であるといえます。
Ⅱ 法的根拠のない緊急事態宣言が発令されている場合
一部の都道府県では法的根拠のない緊急事態宣言が発令されている場合があります。こうした緊急事態宣言(以下、不法宣言)には当然法的拘束力はありませんし、何よりも不法宣言の発令を容認することは法治国家の原則を危うくする行為ですから、それに従わない方が公益にかなう場合すら、あります。
しかしながら、不法宣言とは言ってもその発令者が危険だと判断している訳ですから、もしかしたら他にも危険だと判断している人がいてもおかしくはありません。
関西Aceコミュニティはこういう場合で交流イベントが開催されると、中心メンバーと協議しつつ場合によっては当該イベントの案内を行いますが、「Ⅲ」のケース同様、危険であると判断される場合には自粛を呼びかけることがありえます。
Ⅲ 緊急事態宣言が発令されていない場合
緊急事態宣言が発令ない場合、イベント開催は国民の正当な権利です。但し、万が一イベントがクラスターになると大きな問題となりえます。
Aスペクトラム当事者にとって、ネット上だけでなくリアルでも交流を深めることは、とても意義のあることです。そのため、本コミュニティは原則として関西地域で行われるイベントについては積極的に紹介していきますが、主催者及び参加者には充分な感染症対策を行いたいと考えます。また、中心メンバーから感染症対策等について疑義が呈された場合は、参加推奨を控えることもあり得ます。
これまで主にマスク着用による感染症対策が行われてきましたが、これについては次の二点を留意する必要があります。
・マスクによる感染予防効果を疑問視する声がある
・厚生労働省がマスク着用による熱中症増加を懸念している
そのため、感染症対策としては次の3点を意識する必要があります。
・比較的予防効果の高いアルコール消毒等の実施
・マスク着用が義務付けられている場合は十分な熱中症対策
・少人数開催によるクラスター発生の予防
本コミュニティが現在紹介しているイベントは、概ねこれらの原則を意識しておられる方が開催されています。困難な中開催してくださっている主催者の皆様には感謝しかありません。
なお、本コミュニティは固定的なメンバーのいない緩やかなコミュニティであり、代表が独断でコミュニティの方針を決定するわけではありません。なので、この方針はあくまで目安であり、メンバーその他の関係者から指摘や要望があった場合は、中心メンバーの間で議論しながら最善と思われる答えを出していくことになります。
場合によっては自粛を呼びかけることもあり得ますが、極力そのような必要が無いように祈っています。
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